マテリアルハンドリング（Material Handling、MH）とは、生産・流通・サービスにおける様々な物品の保管・搬送・仕分けなどモノの移動に関わる取り扱いを指す言葉で、MHの効率化は、企業のロジスティクスや生産性向上に大きく寄与します。

　日本物流システム機器協会（JIMH）は、MHに携わる物流システム機器メーカーを中心に2008年に発足し、社会に向けた物流システム機器の理解促進と、物流システム機器業界における課題解決を目的に、さまざまな活動に取り組んでいます。

　近年、物流システム機器は自動化・省力化をキーワードとして、人口減少・少子高齢化に伴う労働力不足への対応、事業継続計画（BCP）の推進、物流価値の向上などを具現化し社会インフラと位置付けられるようになりました。さらに各種ロボットとの協調・協働や人口知能（AI）の活用、モノのインターネット（IoT）への対応など、技術導入を加速し、新たな物流価値を創出していくことが期待されています。

　今後、ますます深刻化する労働人口の減少、ECの普及による消費形態の多様化、グローバル化によるサプライチェーンの高度化、持続可能な開発目標（SDGs）の実現など、環境への配慮や産業構造の変化が社会や経済に大きな影響を与えるものと考えられます。

　これらの課題解決に向け、物流システム機器業界にはこれまで以上の期待が寄せられていると考え、その期待に応えるためJIMHはこれからも社会・産業界への貢献と物流システム機器業界の発展を目指し、たゆまぬ努力を続けてまいります。

今後ともより一層のご支援、積極的なご参画を賜りますよう、心よりお願い申しあげます。